小原乃梨子さんを偲んで
皆さん、こんにちは。
声優魅力伝道師、天空天馬です。
今回は、世界名作劇場「アルプスの少女ハイジ」のペーター役と国民的アニメ「ドラえもん」のび太役で活躍した小原乃梨子さんを偲んで、彼女の生涯と魅力をお伝えしていきますので、宜しくお願いします。
皆さんも、小原乃梨子さんが出演した作品の思い出や名シーンを振り返ってみて下さい。
小原乃梨子さんは、1935年の10月2日生まれの東京都豊島区池袋出身の声優さんで、声優業だけではなく、俳優、ナレーター、朗読家として、幅広く活躍しました。
【小原乃梨子さんの代表作品】
- アルプスの少女ハイジ
- ヤッターマン
- 未来少年コナン
- うる星やつら
- ドラえもん
小原乃梨子さんの声優人生
小原乃梨子さんは小学5年生の時に近所の友人に誘われて、児童合唱団に入団。
父は反対していましたが、芸事が好きだった母が、父に内緒で通わせてくれていました。
子役として舞台、NHKの子ども番組などに出演。
中学校・高校に進学していた間は学業に専念するため芸能活動を休止。
高校進学後、演劇部の活動に熱中しながら、文芸部にも所属し、生徒会長もしていました。
高校卒業後、自分と同じ法曹界に進ませたいという父親の期待に反して、再び芸能界の道に歩みました。
劇団の先輩の紹介でプロダクションに所属し、数多くのテレビドラマに出演。
1950〜1960年代は洋画の吹き替えに出演していましたが、60年代後半から洋画と並行してアニメの仕事も増えていきました。
アテレコデビューは海外アニメ「ポパイ」。
その後、「チキチキマシン猛レース」、宮崎駿先生作品「未来少年コナン」、世界名作劇場作品「アルプスの少女ハイジ」、「タイムボカンシリーズ」など、多くの人気作品でレギュラーキャラクターを担当。
【タイムボカンシリーズ女ボスでアフレコ】
1975年に放送された、アニメ「タイムボカンシリーズ」に登場する三悪の女ボス役では、当初は初悪役に戸惑いもあったそうです。
映画「可愛い悪魔」(1958年)に出演した俳優のブリジット・バルドーさんのような小悪魔的で男性を振り回すイメージで演じていたと話していました。
2年後の1977年に放送された、アニメ「ヤッターマン」のドロンジョ役において、子分をなじる際のセリフ『スカポンタン!』は、台本にあった『バカ、ドジ、マヌケ』という言葉がきつ過ぎるため、自身がアドリブで『スカタン』と『アンポンタン』を足して作った造語であると語っていました。
1981年、高橋留美子先生の代表作品、「うる星やつら」では、ヒロインである、宇宙人・鬼族のラムちゃんの幼馴染、雪女のおユキちゃん役を担当。
令和リメイク版「うる星やつら」では、早見沙織さんがおユキちゃん役を後任。
【ドラえもんの野比のび太のアフレコ】
1979年から出演した、藤子・F・不二雄先生の国民的作品「ドラえもん」の野比のび太役において、オーディションで選ばれたのではなく、放送前のテスト収録をしたのをそのまま引き継ぐ形で役を演じる事になっていたそうです。
因みにですが、小原乃梨子さんが出演した劇場版「ドラえもん」で一番印象的だと感じたのは、「映画ドラえもん・のび太の恐竜」という作品が印象的だと語っていました。
そして、2005年で、のび太役を卒業しました。
現在では、大原めぐみさんがのび太役を後任。
小原乃梨子さんの旅立ち
2024年、7月12日、88歳でこの世を去りました。
小原乃梨子さんが出演した作品で私的に印象的だと思った作品はディズニーアニメ映画「ビアンカの大冒険」です。
思い出を振り返りますと、ヒロインである、白ネズミのミス・ビアンカの褒め言葉『とても素敵よ。』というあの一声が一生忘れられない言葉で、とても印象的でした。
【天空天馬からのメッセージ】
小原乃梨子さん、あなたが演じた、
優しくて可愛い白ネズミのミス・ビアンカは
とても魅力的で大好きです。
謹んで心よりご冥福をお祈り申し上げます。
天空天馬
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