本日の、のうれんB型メンバーさん向けセミナーは「敬語」!
こんにちは、マイマイです。
本日の、のうれんB型メンバーさん向けセミナーは「敬語」について話しました!
仕事している方なら、必ず使っている敬語ですが、意外と正確に使えてないのが現状だと思います。
メンバーさんに向けているセミナーですが、自分も含めスタッフもあやしい部分があるので、我々も勉強になる内容を作成しました。
今回は、いつも以上に難しそうな顔をしていたメンバーさんの様子や、セミナーの内容を紹介します。
まずクイズをしました!
以下の6個のクイズよかったら答えてみてください。答えは最後に発表します。
意外と間違って使っているのが見つかるかもしれませんよ!
自分の理解度も含め、試してみてください。
Q1:お客さまに対して敬語を使う場合、どちらが正しいでしょうか?
- 温かいうちにいただいてください。
- 温かいうちに召し上がってください。
Q2:お客さまに対して敬語を使う場合、どちらが正しいでしょうか?
- 弊社の担当者にはお会いになりましたか?
- 弊社の担当者にはお目にかかりましたか?
Q3:お客さまに対して敬語を使う場合、どちらが正しいでしょうか?
- お手元の資料をご覧になってください。
- お手元の資料を拝見してください。
Q4:上司に対して敬語を使う場合、どちらが正しいでしょうか?
- A社の件、社長から伺っていますか?
- A社の件、社長からお聞きになっていますか?
Q5:取引先に対して敬語を使う場合、どちらが正しいでしょうか?
- 部長の田中が、そのようにおっしゃっていました。
- 部長の田中が、そのように申していました。
Q6:取引先に対して敬語を使う場合、どちらが正しいでしょうか?
- 申し訳ございません、田中は本日休みを取っております。
- 申し訳ございません、田中は本日お休みをいただいております。
尊敬語・謙譲語・丁寧語の違いを詳しく話しました
尊敬語・謙譲語・丁寧語を簡単に話すとこんな感じです。
相手や自分をどの位置におき、相手を立てるのが敬語のイメージです。
尊敬語
ある人物を自分よりも高く位置付けることにより、対象の人物への敬意を表す
【例】いらっしゃる・おっしゃる
謙譲語
(1)謙譲語Ⅰ:自らへりくだることで、動作が向かう先の人物への敬意を表す
【例】伺う・申し上げる
(2)謙譲語Ⅱ:自らへりくだることで、読み手・聞き手への敬意を表す
【例】参る・申す
丁寧語
(1)丁寧語:相手に対して丁寧に述べる
【例】です・ます
(2)美化語:ものごとを美化して述べる
【例】お酒・お料理
謙譲語Ⅱを丁重語、丁寧語の二つ目を美化語というのは知りませんでしたし、資料作成している最中、僕もだいぶ勉強になりました。
メンバーさんも難しいと感じながらも、自分で考えながらセミナーを聞いてくれました。
クイズの答え
クイズを答えるのに大事なのは、敬語の「ウチ・ソト」の考え方への理解が必要です。
「ウチ」は身内、「ソト」は外部の人を意味します。
社外の人に対しては、上司も身内として扱います。
ソトの相手に対してウチの人物を立てると、敬意の対象がずれてしまうので気をつけましょう。
Q1:取引先やお客さまに対して敬語を使う場合、どちらが正しいでしょうか?
- 温かいうちにいただいてください。
- 温かいうちに召し上がってください。
正解は2の召し上がる。
「召し上がる/いただく」は、動詞「食べる」の敬語表現です。
「召し上がる」は尊敬語、「いただく」は謙譲語です。
取引先やお客さまなどの相手を立てるため、尊敬語「召し上がる」が適切です。
Q2:お客さまに対して敬語を使う場合、どちらが正しいでしょうか?
- 弊社の担当者にはお会いになりましたか?
- 弊社の担当者にはお目にかかりましたか?
正解は、1のお会いになる。
「お会いになる/お目にかかる」は、動詞「会う」の敬語表現です。
「お会いになる」は尊敬語、「お目にかかる」は謙譲語です。
ここではお客さまを立てるため、尊敬語の「お会いになる」が適切です。
Q3:お客さまに対して敬語を使う場合、どちらが正しいでしょうか?
- お手元の資料をご覧になってください。
- お手元の資料を拝見してください。
正解は1のご覧になる。
「ご覧になる/拝見する」は、動詞「見る」の敬語表現です。
「ご覧になる」は尊敬語、「拝見する」は謙譲語です。
ここではお客さまを立てるため、尊敬語の「ご覧になる」が適切です。
Q4:上司に対して敬語を使う場合、どちらが正しいでしょうか?
- A社の件、社長から伺っていますか?
- A社の件、社長からお聞きになっていますか?
正解は2のお聞きになる。
「お聞きになる/伺う」は、動詞「聞く」の敬語表現です。
「お聞きになる」は尊敬語、「伺う」は謙譲語です。
ここでは上司を立てるため、尊敬語の「お聞きになる」が適切です。
Q5:取引先に対して敬語を使う場合、どちらが正しいでしょうか?
- 部長の田中が、そのようにおっしゃっていました。
- 部長の田中が、そのように申していました。
正解は2の申す。
「おっしゃる/申す」は、動詞「言う」の敬語表現です。
「おっしゃる」は尊敬語、「申す」は謙譲語です。
身内の行為について社外の人に述べるときは、謙譲語の「申す」が適切です。
尊敬語の「おっしゃる」を使うと、社外の人に対して身内の田中さんを立てることになってしまいます。
Q6:取引先に対して敬語を使う場合、どちらが正しいでしょうか?
- 申し訳ございません、部長の田中は本日休みを取っております。
- 申し訳ございません、部長の田中は本日お休みをいただいております。
正解は1の休みをとっております。
「お休みをいただいております」の「お」は丁寧語
この「お」は「休む」という行為に対しての敬語となります。
つまり、身内に対して敬語を使っていることになるので、社外の人への対応で「休み」に「お」をつけるのは適切ではない。
また、「いただく(頂く)」も間違った表現で、頂くとは「もらう」の謙譲語となり、へりくだった意味を持ちます。
しかし、休みは自身の勤め先から取得するため、身内になる会社から「いただいた」という表現を先方に伝えるには不適切です。
この「お休みをいただいております。」のような、「〜いただいております」は言いがちなんですが、間違いということを知っておきましょう!
もしくは下記のような言い換えできます
「申し訳ございません、本日◯◯は、終日不在にしております」
もし、相手に休暇中である旨を伝えたくない場合は、「不在」という言葉を使用するといいでしょう。
ただし「不在です」とだけ伝えてしまうと、当日中に再度問い合わせが来たり、いつ頃なら対応してもらえるのかを尋ねられたりする可能性があります。そのため、「終日不在」として一日対応できないことを伝えましょう。
注意点
社外の人に対して上司の役職や「さん」を伝えるときには注意が必要です。
「社長」「部長」「課長」などの役職名は、敬称のひとつです。
そのため、社外の人に対して「田中部長」と言うと、社外の人に対して身内を立てることになってしまいます。
「部長の田中」と表現することで「ウチ」の関係を示しましょう。
また、「さん」も一緒で、とっさの対応でうっかり「田中さんは休みを取っております」などの表現をしないように気を付けましょう。
最後に
メンバーさんはクイズ半分合っている人がほとんどでした。それだけ敬語は難しいということですね。
クイズの答えのところでも解説しましたが、「ウチ」なのか「ソト」なのかを考えるのが大事です。
社内の人間が、「ウチ」なのを知っているだけで、敬語の使い方が少しはわかってくるのではないでしょうか!
来週のセミナーは。。。まだ決まってません。何しようかな?w
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