増山江威子さんと梅津秀行さんを偲んで

皆さん、こんにちは。

声優魅力伝道師、天空天馬です。

今回はアニメ「ルパン3世」の2代目峰不二子役の増山江威子さんと、ディズニーアニメ映画「ライオン・キング」のザズー役の梅津秀行さんを偲んで、増山江威子さんと梅津秀行さんの生涯と魅力をお伝えしていきますので宜しくお願いします。

皆さんも、増山江威子さんと梅津秀行さんの出演作品の思い出や名シーンを振り返ってみて下さい。

先ずは、増山江威子さんの生涯と魅力をお伝えして参ります。

増山江威子さん

増山江威子さんは、1936年の4月22日生まれの東京都品川区荏原出身の声優さんで、声優業だけではなく、ナレーターとして活躍しました。

【増山江威子さんの代表作品】

  • 遊星少年パピイ
  • 悟空の大冒険
  • 天才バカボン
  • キューティーハニー
  • ルパン3世

増山江威子さんの声優人生

増山江威子さんは幼少時代、バレリーナを目指しレッスンを行っていましたが、肺病になり、12歳で断念しました。

自身は『何か夢を持ちたい。』と思っていたところに、義理の兄の紹介もあり、ゆっくりした話し方を克服しようと某児童劇団に入団しました。

15歳になった頃、児童劇団に所属する年齢でもなくなったため、小さな劇団に所属しましたが、その後移籍し、テレビ出演、海外ドラマの吹き替えの仕事もするようになりました。

1960年代から、青二プロダクションに所属。

1963年、テレビアニメ「エイトマン」で、アニメーションデビュー!

1965年、「遊星少年パピイ」のリコ役でレギュラーを獲得。

1971年には、赤塚不二夫先生の名作「天才バカボン」でママ役を担当。

2年後の1973年、永井豪先生の名作「キューティーハニー」でヒロイン如月ハニー役を担当。

そして、1977年、モンキーパンチ先生の名作「ルパン3世」のTV第2シリーズで、2代目峰不二子を演じました。

実は、初代から始める予定でしたが、自身が峰不二子のお色気シーンを出来なかった事を理由で急遽、二階堂有希子さんに変更したことを明かしていました。

因みにですが、TV第1シリーズ「ルパン3世」の14話では、キャサリン・マーチン役でゲスト出演し、二階堂有希子さん演じる峰不二子と会話を交わすシーンが存在しています。

その後も、不二子への思いが強かったため、TV第2シリーズ放送前のオーディションに参加し、峰不二子を担当することになりました。

特に、自身の出演した作品で一番思い出深い作品は、宮崎駿先生とタッグを組んだ大作、劇場版「ルパン3世カリオストロの城」だそうです。

私もこの映画をDVDで拝見しました、増山江威子さん演じる峰不二子がもう1人のヒロイン、クラリスとの会話シーンでの切ない台詞がとても印象的でした。

【増山江威子さんの旅立ち】

2024年、5月20日、88歳でこの世を去りました。

増山江威子さん最後の出演作品は、2月2日放送の「それいけ!アンパンマン」に登場するやみの女王役で出演し、こちらが生前最後の作品になったのです。

増山江威子さんが、長年演じ続けてきた峰不二子の美しさは沢山のファンたちの心の中で輝き続けているものでしょう。

続いて、梅津秀行さんの生涯と魅力をお伝えして参ります。

梅津秀行さん

梅津秀行さんは、1955年の7月24日生まれの愛知県出身の声優さんで、声優業だけではなく、俳優として幅広く活躍しました。

【梅津秀行さんの代表作品】

  • サイボットロボッチ
  • 蒼き流星SPTレイズナー
  • ホワッツマイケル
  • おばけのホーリー
  • アリスSOS

梅津秀行さんの声優人生

梅津秀行さんは、医療歯科大学を卒業。

役者をやってなかったら、歯医者になっていたと語っています。

お芝居を始めるきっかけは、友人が早稲田大学に入って『芝居を始めたい』と言い出し、『どっか一緒に芝居出来る所探してくれ。』と言われて、同大学の演劇サークルの劇団を見つけて入団したことが始まりでした。

その友人は後に退団しました。

伝手で時代劇に出演し、俳優として活動。

初めて台詞がある役をもらうものの、先輩のお芝居を見て自身の演技に違和感を覚え、その原因を考えたところ喋る勉強をしていないことに思い至り、NHKアクターズゼミナールの声優科に入学。

その後、講師の助手を経て1982年にてテレビアニメ「サイボットロボッチ」のDr.ハイブロー役で声優デビュー!

3年後の1985年放送のSFロボットアニメ「蒼き流星SPTレイズナー」では、デビッド・ラザフォード役を担当。

その後、数多くのアニメ作品に出演。

1994年には、ディズニーアニメ映画「ライオン・キング」の吹き替え版で主人公のお目付け役であるサイチョウのザズーを演じました。

原語版は、Mr.ビーンで知られるローワン・アトキンソンさんが担当。

そして、2001年から2011年まで、世界的ベストセラーファンタジー小説「ハリー・ポッターシリーズ」の映画の吹き替え版にて主人公のハリーの親友ロン・ウィーズリーの父親アーサー・ウィーズリーの吹き替えを10年間務めました。

私がハリー・ポッターシリーズの吹き替えを観ていた時のことを思い出すと、意地悪な叔父たちから解放されたハリーをいつも温かい目で迎え入れ、魔法の使い方を優しく説明する姿がとても印象的でした。

【梅津秀行さんの旅立ち】

2024年、5月17日、68歳でこの世を去りました。

「ライオン・キング」の思い出としては、『ただの口うるさい鳥だなぁ!』と思って笑っていましたが、主人公の王子シンバがピンチの時にはすぐ駆けつけて、父親のムファサに知らせるシーンがとてもかっこよくて今でも忘れられません。

散歩をしている時、空を飛んでいる鳥たちを見ると、プライドランドを飛び回るザズーに見えてくることもあります。

【天空天馬からのメッセージ】

増山江威子さん、あなたが演じた峰不二子はいつまでも、沢山のファンたちの心の中で美しく輝いていると私たちはそう感じています。

梅津秀行さん、あなたが演じたロンのお父さんは、ハリーの様に心苦しい人たちの救いになってくれたことに私たちはとても感謝しています。

謹んで心よりご冥福をお祈り申し上げます。

天空天馬

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